- スモークツリーは、雄株と雌株が違う！
- スモークツリーにオス・メスはないのでは？
ネットの情報を見ると、スモークツリーのオスメスについて、いろいろなことが言われています。
結局のところどうなの！？とわからなくなりますよね…。
結論から言うと、以下のことがわかりました。
スモークツリー・オスメスの真相
スモークツリーは、品種によって
- 雄株と雌株が違うもの（雌雄異株）
- 雄雌がないもの（雌雄同株）
- 両性花と雄花・雌花が混じるもの（雑性）
の3パターンに分かれます。
- わが家にある3種類のスモークツリー
- 海外のサイトの情報
からこの結論にたどり着きました。
この記事では、スモークツリーのオスメスの真相についてまとめました。
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みゆき
みゆ庭編集部
ガーデニングコーディネーター
元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように！
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪
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スモークツリーのオス・メスの真相
スモークツリーの雄雌の違いは、品種によって異なります。
- 雄株と雌株が違うもの（雌雄異株）
- 雄株と雌株が同じもの（雌雄同株）
- 両性花と雄花・雌花が混じるもの（雑性）
スモークツリーの原産地の違いで、上のような違いが生まれます。
ちょこっと解説
雌雄同株とは…
1つの花の中におしべとめしべがある。
雌雄異株とは…
雄株と雌株が異なる。＝雄株と雌株を植えないと実がならない。
雑性とは…
1つの木に、両性花と雄花・雌花が混じる。
両性花とは、1つの花の中におしべ・めしべがある花のこと。
スモークツリーに種ができる＝雄株と雌株がない品種
日本では、
- スモークツリーには雄株と雌株がある
- 雄株は花が咲かない
という情報が多いですが、これは違うことがわかりました。
わが家のスモークツリー、種がつくんですよね…。雄株と雌株が違うなら、受粉できないから種はつかないはず。
みゆきスモークツリーのオス・メスについて、日本での情報が少なすぎるので、海外サイトも徹底的に調べてみました！
スモークツリーのオス・メスに関する海外の情報
スモークツリーの原産地は、ヨーロッパ・中国・アメリカです。
アメリカのサイトPIEDMONT MASTER GARDENERS に、ユーラシア大陸とアメリカ大陸のスモークツリーは別物であると書かれています。
- 南ヨーロッパから中国原産のスモークツリー（コティヌス・コッギグリア）＝雌雄同株
- アメリカ原産のスモークツリー（コティヌス・オボヴァツス）＝雌雄異株
スモークツリーは雑性？
スモークツリーは、雑性という情報もあります。
雑性とは、1つの植物で、両性花と雄花・雌花が混じること。
（両性花とは、1つの花の中におしべ・めしべがある花のこと。）
海外のサイトでも、「スモークツリーは雑性（polygamous flowers）」という情報を見つけました。
雑性のスモークツリーがあることは確かなようです。
わが家のグレースの花の写真を撮ってみました。
下の画像はめしべとおしべがあるように見えます。（肉眼では見えないので、やや不安ですが…）
でも、下の画像はめしべだけのように見えます。
どちらの写真も同じ時期に1本のスモークツリーに咲いた花です。
スモークツリーの雌雄異株と雌雄同株のちがい
海外のサイトを徹底的に調べてみて、スモークツリーには、
- 雌雄異株（雄株と雌株がある）
- 雌雄同株（1つの花におしべとめしべがある）
- 雑性（1つの木に、両性花、雄花・雌花がある）
の3種類あることがわかりました。
ここでは、雌雄異株と雌雄同株の違いについて、まとめました。
| 雌雄異株 | 雌雄同株 |
|---|---|
| ＝雄株と雌株が違う アメリカ原産 雄株の花が美しい（？） 耐寒性が強い | ＝1つの花におしべとめしべがある ヨーロッパ・中国（ユーラシア）原産 アメリカ原産に比べて花が大きく、ふわふわが派手 アメリカ原産よりも背丈がやや小さい 耐寒性がやや弱い |
雄株と雌株が違うスモークツリー（雌雄異株）
スモークツリーの雄株は花が咲かない？真相は
日本のサイトでは、「雄株は花が咲かない」とよく書かれていますが、アメリカのサイトでは「雄株の方が花が美しい」と書かれていました。
みゆき海外では雄株は花が咲かないという情報がないんですよね…。
雌雄異株であるロイヤルパープルを販売していたおぎわら植物園さんは、雄株が咲かないと言われる理由を以下のように考察していました。
1. 過去、国内に導入された株の中に雄木・雌木があり、葉色の濃かった雄木が広まった可能性があると思います。
（事実、全く穂がつかない個体があります）2. 花が咲き、タネになるものの、他の品種のように綿が大きく弾けません。しかしながら、タネの周囲がとても細かく分岐するので、ケムリのように見えて、観賞価値が充分にあります。
3. 高温多湿により花が咲きにくい、またはタネになる前に落ちてしまう という事があります。ただ、これは若木のうちに多く見られますが、木が育ち、環境に慣れると耐性がつきます。
引用元：おぎはら植物園
スモークツリーが咲かない原因は、「雄株だから」とは言い切れなさそうです。
スモークツリーの雄株と雌株を花で見分ける方法
スモークツリーは、もくもくの煙が出る前に花が咲きます。
雄株か雌株かを確かめたかったら、小さな花を確認するしかありません。
おしべが5本ある。
めしべは退化している。
中央にめしべがある。
おしべは退化している。
スモークツリーの花は、3mmほどで肉眼では見えづらいです。
みゆきちなみに私は肉眼で見えませんでした…（涙）
虫めがね（6倍）で見ても見づらく…。i Phone13proで接写してやっと花の中が確認できました。
現在販売されているスモークツリーのほとんどが雌株か、接木に雌株をつけたものなんだそうです。
スモークツリーの雄株に出会うのは、レアケースかもしれません。
雄株と雌株が同じスモークツリー（雌雄同株）
ユーラシア原産のスモークツリーは、アメリカ原産のスモークツリーに比べると以下のような特徴があります。
- 花が大きく、ふわふわが派手
- 背丈がやや低い
- 耐寒性がやや弱い
アメリカ原産とユーラシア原産の交配種
スモークツリーの品種の中には、アメリカ原産とユーラシア原産の交配種もあります。
わが家で育てているスモークツリー・グレースは、【Cotinus obovatus（アメリカ原産）】と【Cotinus coggygria（ユーラシア原産）ベルベットクローク】の交配種なんだそう。
スモークツリーにはかなり多くの品種があるので、交配種も多いのではないかと予想されます。
まとめ
スモークツリーの雄株と雌株はたしかにあるのですが、すべての品種に当てはまるものではありません。
日本だけの情報だと意見がいろいろと分かれていたため、海外の情報も参考にしました。
- 雄株と雌株が違うもの（雌雄異株）
- 雄雌がないもの（雌雄同株）
- 両性花と雄花・雌花が混じるもの（雑性）
また、「雄株は咲かない」と日本で言われていますが、海外だと「雄株は花がきれい」と言われていることがわかりました。
日本の高温多湿な環境のせいで咲かない可能性も考えられますね。
雄株だから咲かないということは言えないようです。
そもそも販売されているのは、雌株である場合がほとんどなのだそう。
雄株か雌株か確かめたいという場合は、5〜6月ごろ花が咲くときに、おしべとめしべの有無をチェックしてみてくださいね！
みゆき肉眼ではほぼ見えないので、接写できるカメラやスマホがあると便利です。
雄木なのか？スモークツリー（ロイヤルパープル）の蕾が開いてきた｜ほーむずさんち
「ロイヤルパープルは咲きづらい」という噂もありますが、めこさんのお庭のロイヤルパープルはモクモクになるそうです。
