シマトネリコはモクセイ科トネリコ属の常緑樹です。
熱帯・亜熱帯に自生する植物ですが、最近では日本でもシンボルツリーとして人気が高く、新築の家に植えられているのをよく見かけるようになりました。
しかし、「植えてはいけない」「後悔した」なんて声も聞きます。
- シマトネリコを植えてはいけないと言われる理由
- シマトネリコを植えて後悔する前に知っておきたいこと
この記事を読んで、シマトネリコの特性を知ってくださいね。
シマトネリコを植えてはいけない理由!
人気のあるシマトネリコですが、その一方で「植えてはいけない」と言われている植物でもあります。
なぜそのように言われているのでしょうか?
シマトネリコを植えてはいけない理由は2つあります。
- 成長が早い
- 常緑樹なのに落葉する
成長が早い
シマトネリコを植えてはいけない理由の中でも最も多いのが、成長が早いことです。
これは植物としては生命力が強く立派なことですが、庭木として育てるには適さない場合もあります。
シマトネリコは3年で3mくらいの高さに生長し、生育環境が合えば10年で10m、またはそれ以上の高さになります。
これは一軒家の2階の屋根を超え、家を覆い隠す程の高さです。
剪定をして高くならないようにもできますが、それも頻繁に行う必要があり管理が大変です。
大きくなりすぎて剪定が大変になったら、プロに頼むのが安心です。
常緑樹なのに落葉する
シマトネリコは常緑樹なのに、落葉するんです…。
冬は掃除が大変…なんて声をよく聞きます。
常緑樹は、冬でも葉が青々としていて落葉しないことが特徴として好まれています。
温暖な地域では落葉しづらいですが、寒い地域ではうまく育たず、冬に落葉してしまうこともあります。
常緑樹だから落葉しないと思って安易に植えてしまうと後悔するかもしれません。
シマトネリコを植える前に注意すること
ここまでは、シマトネリコを植えてはいけない理由をお伝えしました。
次に、シマトネリコを植える前に特に注意してもらいたいことを2点ご紹介します。
- 家のすぐ近くに植えない
- 配管があるところに植えない
家のすぐ近くに植えない
シマトネリコは根を張る力が強いということも忘れてはいけません。
家のすぐ近くに植えてしまうと、基礎の部分にまで根を張り、最悪の場合、家が傾く危険性もあります。
また、近隣の住宅の近くに植えてしまうと、予想以上に枝を伸ばし、ご近所トラブルに発展してしまう可能性もあります。
そのため、ご自宅や近隣の住宅の近くには植えないように注意しましょう。
配管があるところに植えない
建物から離れた場所でも、近くに配管があるところにシマトネリコを植えてしまうと、根が配管を突き破って壊してしまう恐れもあります。
もしそうなってしまうと、工事を依頼して直すのに時間やお金もかかってしまいます。
一度張り巡らせた根を取り除くことも困難な作業になるので、植える前に、配管から離れた場所かどうかもよく確認しましょう。
まとめ
このように、シマトネリコを植えてはいけない理由と注意することをいくつかご紹介しました。
庭木として良さそうに見えるからといって、何も知らずに植えてしまうと後悔する結果になるかもしれません。
ですが、シマトネリコは良いところもたくさんあります。
- 涼し気で可愛らしい葉っぱをつける姿
- 生命力が強く病害虫も発生しにくい
多くの方に好まれる要素も兼ね備えています。
そんなシマトネリコをどうしても育ててみたいという方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、シマトネリコの特徴をよく理解した上で植える場所を考え、きちんと剪定するなどの工夫をすると良いでしょう。
また、鉢植えで育てるという方法もあります。
鉢植えは、途中で植え替えをする必要がありますが、直植えに比べて生長の早さも遅く、根を張りすぎて家の基礎や配管を壊すという心配もないのでおすすめです。