寒さに強い花12選！多年草（球根・宿根草）・一年草・花木別に紹介

寒さに強い花を植えれば、さみしくなりがちな冬のお庭や玄関、ベランダも雰囲気が良くなります。

1度植えれば翌年にも花を楽しめる多年草や、お家のシンボルになる花木はじっくりと成長過程を楽しめます。

手間いらずでガーデニングスペースを華やかにしてくれる一年草は、園芸初心者やさみしい場所の隙間埋めにぴったりです。

今回は、冬の寒さにも負けない、寒さに強い花を12種類紹介します。

寒さに強い花・多年草（球根・宿根草）編

寒さに強い花のうち、おすすめの多年草は、以下の5つ。

球根や宿根草は大切にしていれば次の年も花を咲かせてくれます。

1度植えればまた花を咲かせてくれるので、毎年新しく種や苗を購入する必要はありません。

クリスマスローズ

植物名	クリスマスローズ
形態	多年草
草丈	10cm～50cm
開花時期	1月～3月
花色	白、ピンク、黒、黃、緑、紫、茶色、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向～半日陰

クリスマスローズは氷点下の寒さにも耐えられる、寒さに強い宿根草です。

根の凍結には注意が必要ですが、-15℃までの寒さなら耐えられるとても丈夫な植物。

耐陰性もあり、常緑性なので、やや日陰になる場所のグランドカバーにも向いています。

クリスマスローズは花の形や模様・色数が豊富ですから、鉢植えや花壇にいろいろな種類を植えるのもおすすめです。

クリスマスローズの育て方はこちらの記事で詳しく解説しています。

スイセン

植物名	スイセン
形態	多年草（球根）
草丈	10cm～50cm
開花時期	11月中旬～4月
花色	白、黄、オレンジ、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

スイセン（水仙）は香りのよい花を咲かせる球根植物。

スイセンは茎がまっすぐにスッと伸びているので、パンジーやビオラなど背の低い植物との寄せ植えも相性がよいです。

耐寒温度は-6℃で、氷点下でも枯れないため、寒い地域の屋外でも難なく育てられます。

スイセンは日当たりのよい場所を好むので、日向に植えましょう。

スイセンの育て方はこちらの記事で詳しく解説しています。

スノードロップ

植物名	スノードロップ
形態	多年草（球根）
草丈	10cm～50cm
開花時期	2月～3月
花色	白
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向～半日陰

スノードロップは控えめな白い花を下向きに咲かせる多年草です。

日当たりのよい場所を好みますが、明るい日陰や半日陰でも育ちます。

スノードロップは寒冷地でも問題なく育つ、雪や霜にも負けない寒さに強い花です。

雪や霜のせいで花を植えられないような場所があればぜひスノードロップを植えてみてください。

クロッカス

植物名	クロッカス
形態	多年草（球根）
草丈	5cm～10cm
開花時期	2月～4月、10月～11月（秋咲き種）
花色	紫、白、黃、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

クロッカスは2月から4月の間に花を咲かせて春の訪れを知らせてくれる多年草です。

クロッカスの草丈は低いですが、上向きに花を咲かせるため、花壇やプランターに並べて植えるだけでも存在感があります。

クロッカスは寒さに当てないと花が咲かないので、屋外の日当たりのよい場所に植えて育ててください。

クロッカスの育て方はこちらの記事で詳しく解説しています。

アネモネ

植物名	アネモネ
形態	多年草（球根）
草丈	15cm～50cm
開花時期	2月～5月
花色	赤、紫、白、ピンク、青、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

アネモネは、冬から春にかけて花を咲かせる球根性の多年草で、花壇やプランターをカラフルに彩りたいときにおすすめです。

宿根草のアネモネ・シルベストリスという植物もありますが、シルベストリスは春から夏にかけて白い花を咲かせます。

アネモネは寒さに強い花ですが、湿気に弱いので霜がおりる場所では霜よけが必要です。

ただし、寒さに当てないと花が咲かないので、室内で育てたい場合は、屋外で育ててから12月以降に取り込みます。

寒さに強い花・一年草編

一年草は入手しやすく、苗を植えればすぐに楽しめるメリットがあります。

育つスピードが早く、寒くても簡単には枯れないので、ガーデニングを始めたばかりの初心者にもおすすめです。

寒さに強い一年草の花は、以下の5種類。

ノースポール（クリンサンセマム）

植物名	ノースポール（クリンサンセマム）
形態	一年草
草丈	15cm～30cm
開花時期	12月～5月
花色	白
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

ノースポールは-10℃程度までの寒さに耐えられる一年草です。

マーガレットによく似ていますが、マーガレットよりも草丈が低くてコンパクトです。

花壇やプランターに敷き詰めるように植えれば白い花のカーペットになり、他の花の引き立て役にも使えます。

ノースポールの花をたくさん咲かせるには、雪や霜の当たらない日当たりのよい屋外がおすすめです。

ノースポールの育て方と管理のコツはこちらの記事で詳しく解説しています。

ガーデンシクラメン

植物名	ガーデンシクラメン
形態	一年草（球根）
草丈	10cm～20cm
開花時期	10月～3月
花色	赤、白、ピンク、紫、黄、複色
植える場所	鉢植え、
日当たり	日向～半日陰

ガーデンシクラメンは定番の冬の花のひとつで、近年は品種改良により花びらの形や色も増えてきました。

ハート型の葉と特徴的な模様も、花壇や寄せ植えのアクセントになります。

ガーデンシクラメンは、夏の暑さや蒸れに弱い一年草として扱われますが、上手に管理すれば夏越しが可能です。

室内で育てるシクラメンとは違い、ガーデンシクラメンは霜の当たらない日当たりのよい屋外で育てます。

ガーデンシクラメンの育て方と管理のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。

パンジー・ビオラ

植物名	パンジー
形態	一年草
草丈	10cm～30cm
開花時期	10月下旬～5月中旬
花色	白、赤、黃、ピンク、紫、黒、オレンジ、茶、青、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

植物名	ビオラ
形態	一年草
草丈	10cm～30cm
開花時期	10月下旬～5月中旬
花色	白、赤、黃、ピンク、紫、黒、オレンジ、茶、青、複色
植える場所	地植え、鉢植え、プランター
日当たり	日向

パンジーとビオラは色とりどりの花を咲かせてくれるので、雰囲気をパッと明るくしてくれます。

秋に植えれば、春まで楽しめる開花期間の長さも魅力です。

しっかりと根が張っていれば、雪に埋もれても再び花を咲かせてくれるので、寒い地域のお庭にもおすすめです。

心配であれば、鉢植えやプランターで、雪や霜にあたらないように管理すれば大丈夫。

パンジーの育て方とビオラの育て方はこちらの記事でそれぞれ詳しく解説しています。

プリムラジュリアン

植物名	プリムラジュリアン
形態	多年草（一年草扱い）
草丈	5cm～20cm
開花時期	11月～4月
花色	ピンク、黃、オレンジ、赤、白、青、紫、複色など
植える場所	地植え、鉢植え
日当たり	日向～半日陰

プリムラジュリアンは本来多年草ですが、暑さに弱いため一年草として扱われる花です。

花色がとても豊富で、一重咲きの他に華やかなバラ咲き品種もあり、プリムラジュリアンだけでも十分に寄せ植えが楽しめます。

プリムラジュリアンは寒さに強い花ですが、極端な寒さには弱い植物です。

寒風・霜・凍結は避け、氷点下になる場合は室内に取り込む方が無難です。

寒さに強い花・花木編

寒さに強い花を咲かせる花木は、寒さが厳しい地域のシンボルツリーにおすすめです。

耐寒性のある花木を植えれば、雪や寒風で木が枯れてしまう心配をしなくても済みます。

今回おすすめする寒さに強い花木は、以下の2つ。

ロウバイ

植物名	ロウバイ
形態	低木
草丈	4m
開花時期	12月中旬～2月
花色	黄
植える場所	地植え
日当たり	日向

ロウバイ（蝋梅）は、蝋でできたような質感をした黄色の花を咲かせる落葉低木。

ロウバイの花には甘く石鹸のような香りがあります。

ロウバイは暑さ・寒さのどちらにも耐性があるので、一年を通して全国の屋外で育てられる花木です。

4mほどに育つため、鉢植えよりも屋外向きの木ですが、樹形は自然と整ってくるので難しい剪定は不要です。

サザンカ

植物名	サザンカ
形態	中高木
草丈	2m～6m
開花時期	10月～12月・11月～3月・12月～4月（品種による）
花色	白、赤、ピンク、複色
植える場所	地植え、鉢植え
日当たり	日向～半日陰

サザンカ（山茶花）は、日本原産の常緑中高木です。

霜や凍結は避けた方がよいですが、明るい日陰や半日陰でも育ち、氷点下の寒さにも耐えられます。

サザンカは常緑樹なので、生垣にも向いています。

サザンカの花が雪化粧をした姿は美しく、冬のよさを感じられますよ。

まとめ

寒さに強い花でも、それぞれ向いている場所や雪・霜への耐性が違います。

気に入った花が見つかったら、植える前に育て方を確認しておくと安心ですよ。

寒さに強い花を植えて、冬のガーデニングを楽しんでくださいね。