ぷっくりとした肉厚の葉と、カラフルで小ぶりな花がとてもかわいらしいカランコエ。
多肉植物のなかでも花を多く咲かせてくれるので、寄せ植えやインテリアとしても人気です。
乾燥に強く育てやすいのが特徴ですが、花が咲かないというお話もよく目にします。
この記事では、カランコエの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
カランコエの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
カランコエの開花時期は10~5月です。
この時期に花が咲かない場合、以下の4つの原因が考えられます。
日照時間が長い
カランコエの花が咲かない原因の1つ目は、日照時間が長いからです。
カランコエは短日性植物のため、昼より夜の時間が長くなると花芽をつけます。
日照時間が12時間以下になることが条件なので、夜間に街灯があたる場所や明るい室内などに置いていると花が咲きません。
開花させたい時期の2~3ヶ月前から短日処理をします。
夕方17時頃~朝8時くらいまで、全く光の入らない真っ暗な環境にする必要があります。
ダンボール箱に黒いビニール袋を貼ったものを鉢にかぶせたり、光が入らない暗い部屋に移動するようにしましょう。
30~40日くらい続けると花芽がつきはじめます。
蕾ができたら、短日処理は中止してしまって大丈夫です。
温度が合っていない
カランコエの花が咲かない原因の2つ目は、温度が合っていないからです。
カランコエは昼も夜も25℃以上の環境が続くと花芽がつかないので、適度な寒さに当てる必要があります。
ただし寒さに弱いため気温が10℃以下になると花つきが悪くなり、5℃以下になると完全に休眠してしまいます。
花芽をつけるために寒さに当てる必要はあるものの、寒すぎても花が咲かないので温度管理が大切です。
昼間はしっかりと日光にあてて、夜は15℃前後の環境に置くようにします。
冬場は日当たりのよい窓辺などに置いて、夜になったらカーテンなどで寒さを調整するとよいでしょう。
肥料が多い
カランコエの花が咲かない原因の3つ目は、肥料が多いからです。
カランコエの開花時期に入ってから肥料を与えてしまうと、葉や茎ばかりが増えてしまいます。
生育期の5~9月に緩効性肥料、10~11月に液肥を与えます。
花芽がつきはじめたら肥料は控えめにして、花が咲き始めたらストップしましょう。
花がら摘みをしていない
カランコエの花が咲かない原因の4つ目は、花がら摘みをしていないからです。
カランコエは開花時期になると次々と花茎を伸ばして花を咲かせます。
咲き終わった花を放置すると、種をつくるためにエネルギーを使ってしまい次の花が咲かなくなってしまいます。
伸びた茎の先にまとまって花を咲かせますが、3割くらい枯れてきたら花茎の付け根から切りましょう。
咲き終わった花をカットすることで、次の花をどんどん咲かせてくれて長い期間楽しむことができます。
まとめ
カランコエの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
花が咲かない原因として一番多いのは、夜間に明るい環境にあることです。
葉と花のかわいらしさからインテリアとしてお部屋に置かれることが多いため、暗い時間が短くなってしまうのです。
置いてある場所の明るさに問題がなければ、他の原因も見直してみてくださいね。
素敵なお花が咲くことを祈っています!