佐藤錦、ナポレオン、紅さやか、高砂などさまざまな品種があるさくらんぼ。
鉢植えでも育てられるので人気ですが、さくらんぼの花が咲かないという声もよく聞きます。
さくらんぼを実らせるためには、まず花を咲かせることが第一条件です。
この記事では、さくらんぼの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をご紹介します。
さくらんぼの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
さくらんぼの開花時期は、品種や栽培環境によって異なりますが3月中旬~4月中旬ごろです。
花が咲かない場合は以下の4つが考えられます。
花の咲く枝を剪定してしまった
さくらんぼの花が咲かない原因の1つ目は、花の咲く枝を剪定してしまったからです。
さくらんぼは、前年に伸びた枝の根元に花芽をつけます。
花芽のついた枝を剪定してしまうと、花が咲きません。
さくらんぼの剪定は夏と冬に行います。
前年に伸びた枝の根元に花芽がつくので、冬の剪定で樹形をととのえる場合は花芽を残すようにしてカットしましょう。
夏の剪定時は、5月頃に伸びた新梢を剪定します。
新梢をそのままにしておくと栄養をうばわれて翌年の花数が減ってしまうので、こちらも注意が必要です。
若い株である
さくらんぼの花が咲かない原因の2つ目は、まだ若い株であるということです。
さくらんぼは、苗木を植えてから初めて花が咲くまで4年ほどかかります。
植えて間もない株であれば、成熟してくれるまで気長に待ちましょう。
広い場所に地植えすると、根を広げることにエネルギーを使うためなかなか花が咲きません。
鉢植えにすると、これ以上根が伸ばせなくなり子孫を増やそうとして花を咲かせるようになります。
少しでも早く花を咲かせたいのであれば、地植えより鉢植えがおすすめです。
肥料が多すぎる
さくらんぼの花が咲かない原因の3つ目は、肥料が多すぎるからです。
肥料を与えすぎると、木が大きくなることにエネルギーを使ってしまい花が咲きにくくなります。
特に窒素が多いと枝や葉ばかりが増えてしまうので注意が必要です。
地植えの場合は2月と10月、鉢植えの場合はさらに5月に肥料を与える程度で充分です。
花を咲かせるにはリン酸が多く含まれた肥料が適しています。
冬場の寒さが足りない
さくらんぼの花が咲かない原因の4つ目は、冬場の寒さが足りていないからです。
さくらんぼは、山形をはじめとする寒い地域で多く栽培されています。
休眠期の冬にしっかりと寒さに当たらないと花を咲かせません。
落葉後の休眠期に、7℃以下の気温に2ヶ月さらされるのが条件とされています。
暖地でも育てやすい暖地桜桃(暖地さくらんぼ)も販売されているので、栽培環境に合わせて選びましょう。
まとめ
さくらんぼの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
あてはまる原因は見つかりましたか?
花が咲き、おいしいさくらんぼが収穫できることを祈っています!