パッとわかる!カラミンサの育て方
- 水切れがしやすい性質があるので、水やりはこまめに。
- 風通しの良い状態にするとよく育つ。
カラミンサは、小さな花が鈴なりに連ねながら初夏から秋まで咲いてくれます。
その花姿は可愛らしく、香りはミントのような清々しいのでハーブとしても利用OK!
この記事では、カラミンサの育て方と管理のコツをご紹介します。
カラミンサの詳細情報
植物名 | カラミンサ |
学名 | Calamintha |
英名 | Common Calamint |
科名 | シソ科 |
属名 | カラミンサ属 |
園芸分類 | 草花、ハーブ |
形態 | 多年草 |
樹高 | 15~50cm |
原産地 | 南ヨーロッパ、地中海沿岸 |
開花期 | 5~11月 |
花色 | 白、ピンク、紫 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | ふつう |
カラミンサは、シソ科カラミンサ属の多年草。
世界では7種類ほど分布しているが、国内ではネペタとグランディロラの2種類が栽培されています。
カラミンサは「美しいミント」という意味があり、実際に葉を揉むとミントのような香り。
ハーブとして料理やお茶に利用することができます。
香りだけでなく、花も魅力的なところ!
小さな花が長い茎にいっぱい咲いてほわほわとした雰囲気があります。
そんな雰囲気を活用して、寄せ植えや花壇の後ろに置く方が多いでしょう。
カラミンサは、初夏から秋まで長く咲き続けてくれ、とても丈夫な草花。
よく育つためには、水はけのよい土を用意し、日当たりと風通しの良い場所に植え付けます。
カラミンサは、水切れしやすい性質があるようなのでこまめに土の表面をチェック。
乾いていたらすぐ水を与えるようにしましょう。
カラミンサは植えてはいけないと言われることがありますが、お庭に植えても問題のない植物です。こちらの記事で詳しく解説しています。
カラミンサの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
カラミンサは、苗を園芸店やネット通販で入手できます。
基本的に3~4月または9~11月に出回りますが、多年草なので年中販売していることも。
苗の選び方は、葉が生き生きしているものや蕾が多いものがよいでしょう。
もっとも流通している品種は、カラミンサネペタといって花のサイズは1~2cm。
一回り大きい花を咲かす品種が欲しいなら、カラミンサグランディフローラ。
どちらの品種でも育て方は同じなので、好きなように選んでくださいね。
用土
カラミンサは、水はけのよい土で育ちます。
鉢植えなら、市販の草花用培養土でOK!
地植えなら、庭土に腐葉土と元肥をすき込んでおきます。
\おすすめの培養土/
植え付け・植え替え
カラミンサは、春または秋に植え付けます。
植え付ける際は、根鉢を軽くほぐして植え付けてくださいね。
株が大きく育つので、苗と苗の間隔は40cmほど余裕があるといいでしょう。
植え付けたらたっぷりと水を与えます。
カラミンサの植え替えは、鉢植えの場合春または秋に作業。
生育が早いので1~2年に1回は植え替えます。
鉢から伸びた根をカットしたり、大きくなった株を2つに分けてカットしたりなど、好きなように整理してもよいでしょう。
地植えの場合は植え替え不要です。
日当たり・置き場所
カラミンサは、日当たり・風通しの良い場所で育ちます。
半日陰でも育ちますが、茎葉がヒョロヒョロと徒長するので倒れやすいことも。
日なたに植えると、茎がしっかりして花付きがよいです。
カラミンサの育て方|日々のお世話
水やり
カラミンサは、少し水切れしやすい性質があるようです。
鉢植えなら、こまめに土の表面をチェックして、土が乾いていたら水やり。
地植えなら、基本的に水やり不要ですが、雨が降らない日が続くようなら水やりをしましょう。
肥料
カラミンサは、初夏から秋まで咲き続けるので肥料を与えましょう。
植え付け時に肥料入りの培養土を使用、または元肥をすき込んでくださいね。
その後追肥として、早春と秋に緩効性肥料を与えます。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
剪定・切り戻し
カラミンサは、切り戻すことでこんもりと美しい草姿になります。
切り方は、花が咲き終わって散り始めた頃に、草丈の半分ほどカット。
特に、梅雨時は切り戻すことで風通しが良くなり、しっかりと育ってくれます。
夏越し
カラミンサは、少し水切れしやすいので注意が必要。
土の表面をこまめに確認して、水切れさせないように水やりで調整しましょう。
夏の水やりは早朝または夕方の涼しい時間に行ってくださいね。
冬越し
カラミンサは、冬越の作業はありません。
冬に近づくと地上部が枯れてきますが、翌年にまた芽吹きます。
冬で枯れた部分はカットしておくとよいでしょう。
カットせず枯れ葉を残しておくと病害虫の住みどころになってしまいます!
病害虫
カラミンサは、病害虫による被害はありません。
カラミンサの増やし方
カラミンサは、株分けと挿し木で増やせます。
株分けは、春に植え替えるときに作業します。
大きく育つと株の老化が進むので、株分けすると若返る効果があります。
挿し木は、6月または9~10月に作業。
茎を7~8cmほどカットしたら、切り口をしばらく水に浸します。
十分に吸水できたら挿し木用土に挿して、発根するまで明るい日陰で管理。
このとき、乾かないように水やりを続けてくださいね。
発根したら好きな場所に定植します。
まとめ
カラミンサは、花期が長く背丈があるので寄せ植えに最適です!
水やりをこまめにできれば、あとは管理の手間がかかりません。
ぜひカラミンサを育ててみてはいかがでしょうか。