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オリーブ品種一覧!育てやすい人気の種類は?特徴や見分け方も

オリーブ品種一覧!育てやすい人気の種類は?特徴や見分け方も

シンボルツリーとして人気のあるオリーブは、洋風のお家によく似合う果樹です。

実ったオリーブの果実は、食用にしたり、オリーブオイルを搾取することもできますよ。

けれど、オリーブは品種がとても多い果樹で、品種によって樹形や、実の大きさ・実の用途に違いがあります。

しかし、オリーブはホームセンターでは品種名が書かれていないこともあり、見分け方も難しい品種です。

思いつきでオリーブを購入すると、失敗してしまうことも少なくありません。

今回は、オリーブの品種について解説します。

オリーブの育てやすい人気品種

国内で有名なオリーブの産地である香川県では、以下の4品種が主に栽培されています。

↓品種名をタップすると詳細に飛べます。

運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

オリーブの品種を目的別に探す

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直立型の品種・開帳型の品種

オリーブの樹形・直立型と開帳型について
オリーブの樹形

お庭のスペースに合ったオリーブを選ぶためには樹形で選ぶことが大切です。

直立型のオリーブは、まっすぐ上に枝葉が伸びていくため、比較的狭い場所でも育てやすく、スマートな印象を与えます。

自由でのびのびとした印象の開帳型のオリーブは、横に大きく枝葉が広がるため、植える場所と周囲のスペースを広くとれるお家に向いています。

直立型の品種

は人気品種

スクロールできます
品種名樹形葉の形実の大きさ特徴
ミッション狭い場所にも向いているが樹高が高くなりやすい。葉表は光沢のある緑、葉裏は白い銀葉。中型晩生種。自家結実性あり。
耐寒性あり。風害・炭疽病に弱い。
チプレッシーノ(シプレッシーノ)枝葉が多いが樹形がまとまりやすく、狭い場所でも育てやすい。やや大きめの先がとがった銀葉。小型~中型早生種。自家結実性あり。
耐寒性・耐病性あり。
レッチーノ大きくなりやすく、放任すると開帳型に育つ。
円錐形に整えやすい。
葉表は淡い緑色で葉裏は白い。
小さくてやや丸みのある舟形。
中型耐寒・耐暑性あり。
病害虫に強い。
アスコラーナ枝葉が広がりやすい。葉表は濃い緑で葉裏は白い。
幅広の楕円形。
大型耐寒性・耐病性あり。
オヒブランカ樹勢が強く、まとまりやすい。
狭い場所での栽培も可能。
大きめの銀葉。大型耐寒性・耐病性あり。
害虫被害も少ない。
カロレア樹勢が強い。樹高が高くなりやすい。受粉樹向き大きく細長い。葉表は濃い緑、葉裏は白い。大型耐寒性が特に強く、育てやすいが、希少品種で入手が難しい。
エルグレコまとまりやすく樹冠が円錐形になる。細長く葉裏が白い銀葉系。小型実がとても小さく鑑賞向きの品種。
入手が難しい。
ひなかぜ樹勢が強く、分枝しやすい。
成長速度が他品種の1.5倍以上。
細長く先がとがった明るい緑。小型結実しにくい品種なので、収穫目的の場合は不向き。
セントキャサリン剪定がしやすくまとまりやすい。
すっきりとした樹形。若いうちは他のオリーブより幹が細め。
まっすぐ上に向く明るい銀葉。小型~中型耐病性あり。
成長が早い。
ピクアル樹勢が強く、枝葉が茂りやすいがまとまりやすい。やや大きい薄めの緑。中型耐病性あり。
自家結実性あり。

開帳型の品種

は人気品種

スクロールできます
品種名特徴葉の形実の大きさ注意点
マンザニロ成長は緩やか。樹高は低め。
コンパクトで鉢植えも可能。
小さく硬い丸みのある銀葉系。大型早生。耐寒性あり。
風害・害虫被害に弱い。
ルッカ大きくなりやすく、こまめな剪定が必要。
枝葉がねじれるように伸びる。
大きく濃い緑色の卵型。小型耐寒性・耐病性あり。
病害虫に強い。結実まで年数がかかる。
ネバディロ・ブランコ生育旺盛で枝葉が多く、鑑賞・受粉樹にも向いている。大きく、葉表は薄い緑。
葉裏は白い。
中型早生。花数の割に結実は少ない。
過湿・炭疽病にやや弱い。
コロネイキ葉が少なく、まばらにつく。とても小さい丸みのある葉。
葉裏が白い。
小型耐病性・耐暑性があり乾燥に強い。
耐寒性は弱い。やや入手しにくい。
アルベキナ樹勢が強く、葉が密になる。
矮性種のため高木になりにくい。
小さめで細長い濃い緑。小型耐寒性・耐病性あり。
結実までの年数が少ない。
フラントイオ樹勢がとても強い。葉間が広く、枝葉が暴れやすいのでこまめな剪定が必要。濃い緑の槍型小型~中型晩生。耐寒性がやや弱いが、耐病性あり。
生育はやや遅い。

小さい品種(鉢植え・ベランダ栽培可)

比較的コンパクトで、鉢植えやベランダで栽培がしやすい品種は以下の4種類。

  • チプレッシーノ(直立型)
  • ミッション(直立型)
  • コロネイキ(開帳型)
  • マンザニロ(開帳型)

寒さに強い品種

オリーブの中でも寒さに強い品種は以下の8品種。

-10度までの低温に耐えると言われていますが、-7度以上の環境が長く続いたり、急に冷え込むと木がダメージを受ける場合があります。

また、木が若いうちは寒さによるダメージを受けやすいため、防寒対策が必要です。

  • アルベキナ
  • アスコラーナ
  • マンザニロ
  • ミッション
  • ルッカ
  • レッチーノ
  • カロレア
  • ひなかぜ

おいしい品種(塩漬け、ピクルス、オイルなど)

塩漬け・ピクルスに向いている品種

  • アスコラーナ
  • カロレア(兼用も可能)
  • マンザニロ(兼用も可能)

オイルに向いている品種

  • アザパ
  • アルベキナ
  • コロネイキ
  • セントキャサリン
  • ネバディロ・ブランコ(兼用も可能)
  • レッチーノ(兼用も可能)
  • フラントイオ
  • ルッカ

ピクルス・オイルの兼用が可能な品種

  • オヒブランカ
  • チプレッシーノ
  • ミッション

大粒品種・小粒品種

特大粒

  • アザパ(晩生)
  • アスコラーナ

大粒

  • オヒブランカ
  • カロレア
  • コラティーナ
  • マンザニロ(極早生)

小粒

  • ひなかぜ
  • フラントイオ
  • ルッカ

極小粒(1g~2g)

  • アルベキナ
  • コロネイキ


開花期間が近く相性の良い品種

開花期間が近く、相性の良い品種の一例を紹介します。

他の組み合わせが結実しないわけではありません。

ミッションと相性が良い品種

  • ルッカ
  • ネバディロ・ブランコ

マンザニロと相性が良い品種

  • ルッカ
  • アルベキナ
  • ネバディロ・ブランコ

ネバディロ・ブランコと相性が良い品種

  • ルッカ
  • マンザニロ
  • チプレッシーノ

その他の相性が良い品種

  • ピクアルとマンザニロ
  • レッチーノとフラントイオ

自家結実する品種

1本でも結実する、自家結実性のある品種を紹介します。

自家結実性の高い品種でも、異なる品種をもう1本植えることで収穫量の増加が見込めます。

自家結実性が高い品種

  • ルッカ
  • オヒブランカ
  • ピクアル

自家結実性があるが、やや弱い品種

  • ミッション
  • チプレッシーノ
  • フラントイオ
  • アルベキナ

オリーブの品種一覧|種類ごとの特徴

オリーブの品種一覧|種類ごとの特徴

紹介した品種の中で、人気が高く日本国内でも入手が可能で、育てやすい品種を紹介します。

中でも、国内で有名なオリーブの産地である香川県では、ミッション、ルッカ、マンザニロ、ネバディロ・ブランコの4品種が主に栽培されています。

ミッション

↑画像をタップすると楽天市場に飛びます。

ミッションは流通量も多く、育てやすいため人気のある直立型の晩生品種です。

枝葉がまっすぐ上に伸び、直立型のオリーブの中でもスマートな樹形に育つため、狭い場所でも育てられるオリーブです。

ミッションはハートの形をした中型の実がなることで知られています。

実は香り・食感も良いため、オイルにもピクルスにも兼用できます

ミッションは結実量も多い品種ですが、実が柔らかく、炭疽病に弱いため注意が必要です。

ミッションはマンザニロと相性が悪いため注意

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ルッカ

原産地:イタリア

ルッカは耐寒性・耐病性に優れ、病害虫被害も少なく育てやすいため、人気のある開帳型の品種です。

枝葉は成長につれてねじれるように伸びていく特徴があります。

大きくなりやすいため、こまめな剪定が必須です。

ルッカはオイル向きの小型の実をつけます。

自家結実性があるものの、実がつくまでに年数がかかる品種です。

病害虫被害に強いものの、環境によってはオリーブアナアキゾウムシの被害に注意が必要な品種です。

マンザニロ

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原産地:スペイン

マンザニロは樹勢が弱く、コンパクトに育てられるため鉢植えでも栽培可能な開帳型の早生種

ただし、樹形が乱れやすいので剪定が大切になる品種です。

品種名の「マンザニロ」は、スペイン語で「小さなりんご」を意味しています。

名前の通り、青りんごのような大型の実を豊富につけます

実は油の含有量が少ないため、テーブルオリーブ向き

耐寒性は強いですが、風害や病害虫に弱いです。

マンザニロはミッションと相性が悪いため注意。

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ネバディロ・ブランコ

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原産地:スペイン

ネバディロ・ブランコは枝葉が多く、鑑賞に向いている開帳型の早生品種

ハート型の葉ができやすい品種で、結実数は少ないものの、オイル・漬け物と兼用できる中型の実をつけます。

ネバディロ・ブランコは花数・花粉が多いため受粉樹にも向いている品種です。

過湿・炭疽病に弱く、ゾウムシがつきやすい場合があるので病害虫対策が必要です。

挿し木がしやすい品種のため、オリーブを増やしたい人におすすめ。

ルッカと混植した場合、ルッカは結実するが、ネバディロ・ブランコは結実しにくいので注意。

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レッチーノ

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原産地:イタリア

レッチーノは樹勢がとても強く、大きくなりやすい直立型のオリーブ。

放任では開帳型のオリーブのように、枝葉が横に広がるため、狭い場所で育てる場合は注意が必要です。

ただし、剪定次第できれいな円錐形に整えることが可能なので、シンボルツリーにもおすすめの品種。

中型で実付きが良く、フルーティーな香りのオイルが搾取できます。

耐寒性・耐病性があり、害虫被害も少ないため初心者向きのオリーブです。

チプレッシーノ(シプレッシーノ)

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原産地:イタリア シチリア島

チプレッシーノは、シプレッシーノとも呼ばれ、人気のある直立型の早生種です。

狭い場所でも栽培が可能で、花数が多いため、受粉樹・鑑賞樹に向いています。

自家結実性はありますが、違う品種と植える方が良い品種です。

実は丸みのある中型の楕円形で、実付きも良く、木が若くても比較的早く結実しやすいのが魅力。

耐風性があり、病害虫にも強く、育てやすいため初心者向きの品種です。

アルベキナ

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原産地:スペイン

アルベキナは成長速度が緩やかで、矮性種のため鉢植えにも向いている開帳型のオリーブ。

枝葉が多く、密になり、やや横に広がりやすいため剪定で整えると良いです。

オイル向きの小さい実を鈴なりにたくさんつける早生品種です。

自家結実性がわずかにあるが、2本以上で植えると収量が増えます。

比較的結実までの年数が少ない品種なので、早く実の収穫をしたい人にも向いています。

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アスコラーナ

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原産地:イタリア

耐寒性のある直立型の品種です。

アスコラーナは、ピクルスに向いた苦味の少ない大型の実をつけます。

ただし、実が柔らかいため、炭疽病に注意しましょう。

樹形が広がりやすいため剪定で整える必要があります。

オヒブランカ

原産地:スペイン

オヒブランカは耐寒性・耐病性に優れていて、樹形もまとまりやすい初心者向きの直立型品種です。

まっすぐ上に伸びるため狭い場所で育てることも可能です。

生育旺盛で、枝葉も多く、剪定がしやすいのでシンボルツリーにも向いています。

銀葉系のオリーブを植えたい人にもおすすめです。

自家結実性があり、大型の実をつけます。

実は漬け物にもオイルにもできる兼用タイプです。

エルグレコ

↑画像をタップすると楽天市場に飛びます。

原産地:ギリシャ

エルグレコは、生育旺盛で樹勢が強く、円錐形に整えやすい直立型のオリーブです。

ただし、枝が横に広がって出るので、樹形が乱れることがあります。

木が比較的若いうちから、オイル向きの小型の実をたくさんつけます。

花粉量が多いため、受粉樹としても良い品種です。

カロレア

原産地:イタリア

カロレアは、樹勢が強く、まとまりやすい直立型の品種です。

結実量が多く、漬け物・オイルに兼用できる大型の実を毎年実らせてくれます。

開花が早く、受粉樹にも向いています。

耐寒性が強く、環境適応能力もあるため、育てやすいオリーブです。

コロネイキ

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原産地:ギリシャ

とても小さな葉と、小型の実をつけるオリーブで、開帳型の品種の中でも鉢植えで育てやすい品種。

実はオイル向きだが、大きさがとても小さいため、生産性が低く高級です。

コロネイキのオイルは酸化がしにくいため、品質も良いオリーブオイルになります。

暑さと乾燥に強いものの、耐寒性が弱いため寒冷地では鉢植えで育てましょう。

ひなかぜ

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原産地:中国

日本の気候でも育てやすい、耐暑性・耐寒性がある中国が原産のオリーブ。

直立型で枝葉がまっすぐ上に伸び、すっきりとした樹形に育ちます。

樹勢が強く、分枝も多いため、剪定で樹形を整えやすいです。

成長も早く、一般的なオリーブに比べて1.5倍以上の早さで育つため、年数をあまり待たずに見ごたえのあるオリーブを飾りたい人にもおすすめ。

結実すると小型の実をつけますが、実がつくまでに年数がかかるため、実がつきにくいオリーブとして知られています。

お庭やお家の周りを汚したくない人におすすめの鑑賞・シンボルツリー向きのオリーブです。

オリーブの品種の違いの見分け方

オリーブの苗木はホームセンターでも入手できますが、品種名が書かれていない場合があります。

樹形や、葉の色や形、実の大きさを参考におおよその品種を推測することができます。

特に、葉がとても小さいコロネイキや、小さな銀葉でりんごのような実をつけるマンザニロなど、目立つ特徴のあるオリーブは見分けやすいです。

しかし、葉の色や形が似ているオリーブも多いため、実際は品種の特定がしにくいです。

品種選びで間違いたくない場合は、品種タグがついているものを選んだり、インターネットで販売されている苗木を購入しましょう。

まとめ

オリーブは品種数がとても多く、見た目だけで確実に品種を見極めることは困難です。

明確に欲しい品種や、形、用途が決まっているのであれば、通信販売で購入しましょう。

とても奥が深く、実をつけるまで時間がかかりますが、見た目もおしゃれで美しい植物です。

お庭にぴったりのオリーブを探してみてくださいね。

オリーブの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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