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オリーブを植えてはいけない理由は管理が大変だから?対処法も解説

オリーブシンボルツリーとして人気の木のひとつで、洋風のお庭やお家によく似合います。

塩害に比較的強い木なので、潮風が当たる地域でも育てやすい植物です。

しかし、オリーブは植えてはいけないと言われます。

結論から言うと、オリーブはお庭に植えても大丈夫です。

ただし、お手入れをしないと、管理や害虫対策で頭を悩ませることになります。

この記事では、オリーブを植えてはいけない理由と対処法を解説します。

運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

オリーブを植えてはいけない理由

オリーブを植えてはいけない理由

シンボルツリーとしても人気のオリーブですが、オリーブを植えてはいけないと言われる理由は以下の5つ。

大きくなりすぎる

オリーブは大きくなりすぎる

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の1つ目は、大きくなりすぎること。

オリーブには、枝が上に伸びる直立型と枝が横に大きく広がる開帳型の品種があります。

開帳型の場合、植え付け場所のスペースによっては横に大きく広がりすぎて邪魔になってしまい、抜いてしまったという話も少なくありません。

オリーブは成長スピードが早い植物なので、どんどん大きくなります。

直立型の品種でも、剪定をしないで放置すると屋根を越えるほど高くなってしまうので、植えてはいけないと言われます。

害虫がつく

オリーブは害虫がつく
害虫にやられたオリーブ

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の2つ目は、厄介な害虫がつくこと。

オリーブにつきやすい主な害虫はオリーブアナアキゾウムシやハマキムシ、スズメガの3種類。

オリーブアナアキゾウムシはオリーブ栽培において、最もつきやすく発生すると被害が大きくなる害虫で、オリーブの幹に穴を開けて卵を産み付けます

穴の中で孵化した幼虫はオリーブの木を食害し、最悪の場合、枯死させてしまいます

ハマキムシは丸まった葉の中に幼虫がいるため、薬剤が効きにくいので駆除しにくい害虫です。

スズメガの幼虫は成長すると10cmほどの大きさになる芋虫で、葉を食害し、黒い糞を残します。

大きくなると薬剤が効きにくく、葉を食べる量も多くなります。

いずれの害虫も、幹や葉を食害して見た目を悪くするので早めの駆除が必要です。

剪定が難しい

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の3つ目は、剪定が難しいこと。

オリーブは萌芽力が強いので、多少な剪定を失敗しても大丈夫と言われます。

しかし、初めて植物を育てる人や、剪定が苦手な人には枝の多さがデメリットになることもあります。

どの枝を切れば良いかわからずうまく剪定できなかったり、切りすぎて失敗してしまったり、実のつく枝を切ってしまうからです。

また、オリーブは剪定時期を間違えると切り口から菌が入って枯れてしまうこともあります。

剪定はオリーブが大きくなりすぎないようにするために必要であり、見た目を左右する大事な樹形が決まるお手入れです。

成長スピードも早いため、オリーブを大きくしたくない場合はこまめに剪定しなければいけません

剪定が苦手だったり、こまめなお手入れをするのは負担だと感じる人や、見た目にこだわる人は植えないほうが良い植物と言えます。

オリーブの剪定に迷ったら、プロに頼むのが安心です。

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鳥害に遭う

オリーブは鳥害に遭う

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の4つ目は、鳥害に遭うこと。

オリーブを植えていると、様々な鳥がオリーブの実をつつきにやってきます。

すると、食べ散らかした実や、鳥の糞で家の周りが汚れてしまいます

放っておくと路面がシミになったり、衛生的にも良くないので、実や糞の掃除はこまめにしなければいけません。

鳥が寄ってくることで、近くのお家にも迷惑がかかり、ご近所トラブルの原因になってしまう心配もあります。

実がつかない

オリーブは実がつかない

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の5つ目は、実がつかないこと。

オリーブを植えても実がつかないのは、オリーブは1本だけでは実をつけにくいからです。

中には1本だけでオリーブの実をつける品種もありますが、それ以外の品種は2本のオリーブの木が必要です。

そのため、オリーブの実の収穫を目的にオリーブを植える人は、基本的に1本だけで植えてはいけません。

オリーブの実の収穫のためにオリーブを植える場合、品種を調べてから植えないと実がつかずに、満足できる収穫が叶わないことがあります。

また、後からもう1本植えるにも、オリーブは大きくなる木なのでスペースがないと難しかったり、外観のバランスが崩れてしまうことも考えられます。

オリーブの花が咲かない原因や対処法は、こちらの記事で解説しています。

風で倒れやすい

オリーブを植えてはいけないと言われる理由の6つ目は、風で倒れやすいこと。

オリーブは根が浅く横に広がる木です。

幹も華奢で枝葉が多いので、十分に根が張って幹が太くなるまでは風に煽られやすく、支柱で十分に支えられていないと強風で倒れてしまうことがよくあります。

根っこから倒れてしまった時は起こして植え直すと、再び根を張る丈夫さもありますが、植え直す作業は大変です。

植える場所によっては、倒れたオリーブが車やお家などに被害を与えてしまう可能性もあります。

台風の影響を受けやすい地域では注意しなければいけません。

オリーブを植える対処法

オリーブを植える時の対処法は以下の5つ。

目的やお家に合った品種を選ぶ

オリーブは目的やお家に合った品種を選ぶ

オリーブを植える時の対処法の1つ目は、目的やお家に合った品種を選ぶこと。

オリーブの実を収穫したいならば、オリーブの木を2本植えましょう。

この時、1つは花つきの良い品種を選ぶと良いです。

1本でも実のつく自家結実性のある品種でも、2本あるとより実つきが良くなるので、違う品種をもう1本植えるのがおすすめです。

オイル漬けにして食べるような小型の実がなる品種や、大きな実のなるものがあり、自家製オリーブオイルを作りたいならオイルの含有量の多い品種を選びます。

オリーブオイルの搾取におすすめの品種は以下の4つ。

  • ネバディロ・ブランコ(開帳型)
  • マンザニロ(開帳型)
  • ルッカ(開帳型)
  • ミッション(直立型)

収穫したい実をつける品種がいくつか決まったら、その中から植える場所のスペースや、外観の好みで植える品種を決めると品種選びがスムーズです。

植える場所の横幅が十分に確保できないなら、開帳型のオリーブよりも直立型のオリーブが向いています。

直立型の品種で人気のある品種は以下の3つ。

  • シプレッシーノ
  • オヒブランカ
  • レッチーノ

注意点として、異なる2本の品種を植える時に相性が悪い品種を植えないようにします。

良く植えられている品種の中では、ミッションとマンザニロや、ルッカとネバディロ・ブランコは相性が悪いとされています。

オリーブの品種一覧は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

害虫対策をする

オリーブを植える時の対処法の2つ目は、害虫対策をすること。

オリーブアナアキゾウムシは3月下旬から11月までの間活動します。

そのうち、4月から10月までは産卵期間なので、長い期間の対策が必要です。

オリーブアナアキゾウムシが発生すると、木くずのような糞が根元に溜まるので、早期発見ができるように根元を良く観察します。

もし発生が確認できた場合は、スミチオン乳剤を50倍に薄めた薬液を幹に散布すると効果的です。

ハマキムシやスズメガの幼虫などオリーブにつきやすい害虫は風通しが悪いとつきやすくなるので、こまめに剪定をして、枝葉が混み合わないようにしましょう。

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剪定をする

オリーブは剪定をする

オリーブを植える時の対処法の3つ目は、剪定をすること。

オリーブを大きくしすぎないためにも、木が若いうちからきちんと剪定しておきましょう。

剪定には風通しがよくなり、風で煽られにくくなるメリットもあります。

オリーブの剪定時期は2月中旬から3月の間です。

それ以外の時期に剪定すると、樹液が多く流れ出て、切り口から菌が入り枯れてしまう可能性があるので避けましょう。

ひこばえや、下向きの枝・交差枝・枯れた枝などは根元から切り落とします。

枝の長さを整えたい時は、切りすぎて翌年に不要な枝がでてしまわないように、50cm以上切らないようにしてください。

更に、オリーブの枝は対生という、1か所から対になって枝が伸びる性質があります。

そのため、1か所から伸びている枝が2本以内になるように間引くことで、枝が密になるのを防げます。

注意点としては、新しく伸びた枝にオリーブの実がつくので、剪定する時にはその年に伸びた枝を切らないようにすることです。

剪定する量は、若い木なら1割程度、成長スピードが早くて混み合うようなら3割程度が目安です。

自分での剪定が難しければ、業者に頼る方法もあります。

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鳥害対策をする

オリーブは鳥害対策をする

オリーブを植える時の対処法の4つ目は、鳥害対策をすること。

オリーブの実の収穫は品種によって違いますが、9月から2月ごろの間です。

実ができたら、防鳥ネットを張ることで食害から守ることができます。

実ができたばかりのオリーブはポリフェノールが多く含まれていて渋く、虫や鳥に食べられるのを防ぐと言われていますが、オリーブが熟してくると食べられる可能性が高くなります。

鳥が実をつついて散らかすのを防ぐには、オリーブの実を残さずに全て収穫すると良いですよ。

鳥の糞が落ちていたら、すぐに掃除をしましょう。

鳥の糞を放置していると、安全な場所だと認識して、鳥が寄り付きやすくなります。

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倒れないようにする

オリーブを植える時の対処法の5つ目は、倒れないようにすること。

植えたばかりの若いオリーブは倒れやすいため、支柱は必須。

オリーブの幹が細くても、太めの支柱を立てておくと安心です。

支柱でしっかりと支えておけば、幹が揺れて地中の細い根が傷つき成長が阻害されるのを予防できます。

オリーブは成長が早いので、支柱と幹を結ぶ紐や縄が幹を締め付けてしまわないように、成長に合わせて結び直してください。

枝葉が混み合っていると風を受け止めてしまって煽られるので、剪定もこまめに行います。

できれば風がまともに当たる場所を避けて植えましょう。

まとめ

オリーブは大きくなりやすく、害虫や鳥害があるため植えてはいけないと言われますが、きちんと対策をすればお庭に植えても良い植物です。

オリーブは品種が多く、樹形や開花期間、実の形や向いている用途がそれぞれで違います。

失敗を防ぐために植える前に下調べをしておくことをおすすめします。

オリーブの実をたくさん収穫するには年数がかかりますが、実がなったら達成感もあるので、スペースに余裕があるならぜひお庭に植えてみてくださいね。

オリーブの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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