「華やかな花を咲かせる植物と言ったら?」と聞かれて、バラを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
私は「バラがお庭に咲き誇っていたら、すごくキレイなんだろうなぁ」と憧れてきました。
バラは花もキレイだし、香りもいいし、魅力たっぷりな植物ですよね。
でも、「バラを育てるのは難しい」とよく言われます。
そんなこともあり、バラを育てる前から苦手意識を持つ人が多いのが事実です。
本当にバラを育てるのは難しいのでしょうか?
結論から言うと、バラを育てるのは難しくありません!
この記事では、バラ栽培歴たった3年の私でも、満開に咲かせることのできた苗選びのコツを解説します。
バラ栽培の初心者は大苗から育てよう
バラの苗は、いろんな名前で呼ばれます。
新苗、中苗、大苗、長尺苗、一年生苗、二年生苗、開花苗、裸苗、接木苗、挿木苗
ざっと思いつくだけでも、これだけの種類があります。
バラ栽培の初心者からしたら、「いったいどれを買ったらいいの?」と思ってしまいますよね。
でも、大丈夫。まず覚えておくべきなのはたった2つだけです。
- 新苗
- 大苗
バラの新苗と大苗の違い
バラの苗のほとんどが、ノイバラなどの丈夫なバラを台木にして、接木をして作られています。
接木をしてからどれくらい経っているかで、新苗と大苗を判断します。
バラの新苗とは
バラの新苗は、接木をして作った苗木を春ごろまで育ててから販売したものです。まだ赤ちゃんの苗なので、ひょろひょろです。
新苗は4月ごろに販売されることが多いです。
新苗は接木してから1年目の苗なので、「1年生苗」とも言われます。
値段が安いのがメリット。大苗を買うのに比べてだいぶ安く買うことができます。
しかし、新苗は接木したばかりの赤ちゃんのような苗なので、お世話するのが大変なのがデメリット。小さな鉢に植えられているので、鉢増しをしたり、株にエネルギーをたくわえさせるため、花を摘み取らなくてはいけなかったりと手間がかかります。
バラの大苗とは
バラの新苗を地植えして、秋まで育てたものが大苗です。1年以上育ててあることが多く、大苗はがっしりとしています。
バラの大苗は、秋から冬(9月~2月ごろ)に販売されます。
新苗が「1年生苗」と呼ばれるのに対して、大苗は「2年生苗」とも呼ばれます。
バラは冬になると休眠して、生長しなくなります。だいたい12月~2月ごろがその時期です。
休眠している間に、大苗を植え付けると、次の春から花を楽しむことができます。
大苗はしっかりとした状態まで育ててある分、価格が新苗よりも高めです。
しかし、新苗に比べて断然育てやすいです。バラ栽培初心者には、大苗を買うことをおすすめします。
結果は、新苗からよりも大苗から育てる方が簡単でした。
なぜそう思ったかというと、以下の理由からです。
新苗
- 花を毎回摘み取るのが大変。
- 鉢増しのタイミングがわからない。
- どこまで剪定していいかわからない。
大苗
- 最初からしっかりしているから、安心感がある。
- お世話の回数が少なくて済む
- 買ってすぐ花を楽しめる。
バラ栽培初心者である私でも少ないお手入れで、大苗から育てたバラを次の春に満開にさせることができました。
満開にさせるためのバラ大苗選びのコツ
バラの大苗を選ぶ上で、チェックしたいポイントが3つあります。満開にさせるためには、苗選びが重要です。
- 枝の太さが太い
- 枝の本数は数本あればよい
- 枝の切り口にあるドーナツ状の層が大きく充実している
それでは、こんなときはどちらを選ぶのがいいのでしょうか?
太い枝が1本の苗
細い枝が数本ある苗
正解は、「太い枝が一本の苗」です。
枝が一本しかない苗は見た目が悪いですが、より枝が充実したものを選ぶのがコツです。
春に満開に咲かせるためには、よい苗を探すことがとても大切。
これらの3つのポイントを考えて、苗を選ぶようにしましょう。
インターネット通販でバラの苗を買うのも一つの手段です。
私は43種類バラを育てていますが、その中の36種類はインターネット通販で買ったものです。
バラ専門の販売店なら、バラ栽培のプロが選んでくれるので、苗選びの失敗がありません。
また、私の経験から、ホームセンターで売っているバラ苗よりも、バラ専門店のバラ苗の方が品質も管理状態もよいことがほとんどだということが言えます。
ですので、もし苗選びが心配という人は、インターネット通販も検討してみてくださいね。
バラ栽培初心者でも満開にできた大苗の選び方のコツ・まとめ
バラ栽培初心者でもバラは育てることができます。
ただし、しっかりした苗を選ぶことがとても重要です。初心者が気を付けたいバラ苗選びの大きなポイントはたった2つです。
- 新苗ではなく、大苗を選ぶ。
- 枝が太く充実した苗を選ぶ。
実際に園芸店で選ぶ際は参考にしてみてくださいね。
選ぶのに不安がある人は、インターネット通販のバラ専門店で買うのもありですよ。