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シュウメイギクの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

シュウメイギクの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

パッとわかる!シュウメイギクの育て方

  • 乾燥に弱いため、夏場は表面が乾ききる前に水やりをする
  • アルカリ土壌やコンクリートのそばに植えない
  • 植え付けにはスペースを広くとり、根詰まりを防ぐ

シュウメイギクはピンクや白の花を咲かせる秋の花。

シュウメイギクは漢字で「秋明菊」と書き、「秋牡丹」の別名もあるように、昔から秋の花として知られています。

長い茎をいくつも伸ばし、次々と花を咲かせるので、一株でも見応えがある花です。

繊細そうな見た目と違い、丈夫で暑さにも寒さにも強いので、初心者さんでも簡単に育てられます。

シュウメイギクは8月中旬を過ぎてから花を咲かせますが、秋になってから植えても遅くありません。

今回は、シュウメイギクの育て方と管理のコツをお伝えします。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

シュウメイギクの詳細情報

シュウメイギク(秋明菊)の育て方
シュウメイギク(秋明菊)
植物名シュウメイギク(秋明菊)
学名Anemone hupehensis
英名Japanese anemone
科名キンポウゲ科
属名アネモネ属
園芸分類草花
形態多年草
樹高30cm~150cm
原産地中国、台湾
開花期8月~11月
花色白、ピンク
耐寒性強い
耐暑性強い

シュウメイギクは一重咲き、八重咲きの品種が多く流通していますが、どちらも花びらが丸いのものが一般的。

菊というよりもコスモスやアネモネのような見た目をしています。

実は、シュウメイギクはアネモネ属の仲間で、キク科の花ではありません。

アネモネと同じで、花びらに見える部分は「がく」であり、実際には花弁を持っていないという特徴があります。

原産地は中国ですが、日本でも古くに伝わり野生化している植物なので、育てるのは簡単です。

京都の貴船地方では群生している秋明菊が見られるので、「貴船菊」の別名もあります。

シュウメイギクは耐寒性・耐暑性どちらも強いものの、乾燥に弱く、やや湿った場所を好みます。

シュウメイギクは地下茎で増える植物。
バラの近くに植えると、根がぶつかってしまい、バラがうまく育たなくなることがあります。
バラの近くに植えない、もしくはシュウメイギクの根どめをすることを強くおすすめします。

シュウメイギクの育て方|購入から植え付けまで

白花・一重咲きのシュウメイギク

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入手方法と販売時期

シュウメイギクの苗(右)

シュウメイギクの苗は、開花時期である秋ごろに多く出回ります。

園芸店やホームセンターで簡単に入手できます。

9月~10月の間には開花株が出回ります。

9月以降に入手した苗でも10月中に植え付ければ問題なく根付き、冬越しも可能です。

シュウメイギクは、花の形・色が品種で異なります。

  • 白花・一重咲き
  • 白花・八重咲き
  • 赤花(ピンク)・一重咲き
  • 赤花(ピンク)・八重咲き

一重咲きのものはナチュラルな雰囲気で、八重咲きは華やかな印象です。

好みで選んでくださいね。

用土

シュウメイギクは、水もちの良い栄養豊富な土で育てます

弱酸性の土壌を好み、アルカリ土壌では生育が悪くなります

アルカリ土壌になるよう調整している場所や、コンクリートの近くにはシュウメイギクを植えないようにしましょう。

元肥入りの草花用培養土でも育ちますが、新しく土作りするなら赤玉土小粒:鹿沼土:腐葉土を4:3:3で配合します。

地植えの場合は、植え付けの1週間前までに堆肥と腐葉土をすき込んでおきます。

植え付け・植え替え

シュウメイギクの育て方

シュウメイギクの植え付けは、3月~5月か9月~10月の間に行います。

地植えの場合は3~5年は植えたままで良く、年ごとに株が大きくなるので30cm以上の株間が必要です。

地植えにする時はシュウメイギクの根鉢の倍ほどの穴を掘って植え付けます。

鉢植えにする時は根詰まりを起こさないように、6号鉢に一株だけ植えましょう。

シュウメイギクの植え替えは3月~4月ごろが適期です。

地植えの場合は3年目以降を目安に株の様子を見て、生育が悪い場合は植え替えると再び元気に花をつけてくれます。

鉢植えの場合はすぐに根が回ってしまうので、年に一度、株分けするか一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えの時は根鉢を3分の1ほど崩してから植えます。

日当たり・置き場所

シュウメイギクは強い日差しの当たらない日なたや半日陰で育てます。

日当たりが悪すぎる場所では花つきが悪くなります。

ただし、日差しが強すぎる場所では葉焼けしたり生育が悪くなるので、直射日光下や夏場に乾燥しやすくなる場所は避けましょう。

シュウメイギクの育て方|日々のお世話

ピンク・八重咲きのシュウメイギク

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水やり

シュウメイギクはやや湿り気のある場所を好むので、乾燥させないように水やりします。

特に、夏場に水切れすると花が咲かなくなったり、葉が枯れてしまうので注意が必要です。

地植えの水やりは基本的に降雨に任せ、夏場は土の表面が乾いたら水やりをします。

鉢植えの場合は季節を問わず土の表面が完全に乾ききる前に行います。

気温が高い時期は水切れしやすいので、夕方も土の状態を見て、適宜水やりをしましょう。

気温が高い時期の水やりは根にダメージを与えないように、必ず涼しい朝方か夕方に行います。

肥料

シュウメイギクは植え付け時の元肥・春と秋の追肥が必要です。

植え付け時には緩効性化成肥料を元肥として用土に加えておきます。

シュウメイギクが最も成長する3月~5月の間は、緩効性化成肥料を月に1回置肥するか、液体肥料を10日に1回の頻度で与えます。

気温が上がってきたら肥料を控え、10月~11月ごろになったら、春と同じように月に一度の置肥か10日に1回の液肥をお礼肥として施しましょう。

剪定・切り戻し

シュウメイギクの剪定は、株を整えるときと花後に行います。

株が混み合っている場合は、間引くように茎の根元から切り取ります。

花が終わった茎は、種を採取する予定がなければ、根元から10cmのところから切り取りましょう。

大きくなりすぎたシュウメイギクを小さくしたい場合は、6月~7月の間に大きい葉を剪定します。

また、春に伸びるランナーを放っておくとあちこちに広がり株が増えるため、不要な部分は切り取ります。

夏越し

シュウメイギクは高温乾燥に注意して夏越しさせます。

水が乾くのが早すぎて、午後に株がぐったりしてしまう場合はマルチングして蒸発を防いだり、置き場所を変えて対処します。

地植えで置き場所を変えられない時は寒冷紗やよしずを立てて日除けをしてください。

鉢植えのシュウメイギクがすぐに乾燥する場合は、鉢が小さくなってしまっている可能性もあります。

鉢底を見て根詰まりしているようであれば、根鉢を崩さずに一回り大きな鉢に鉢増しします。

冬越し

シュウメイギクは-20℃の寒さにも耐えられるので、冬越しが簡単です。

気温が下がると地上部が枯れるので、地際から枯れた部分を刈り込みます。

霜で根が浮き上がるならマルチングを施します。

冬の水やりは、地植えは降雨のみで問題ありません。

鉢植えは土の表面が白くなったら与える程度で大丈夫です。

病害虫

シュウメイギクはアブラムシやうどんこ病の発生に気をつけます。

春の新芽はアブラムシがつきやすいので、見つけ次第駆除しましょう。

大きくなり株の密度が高いと、うどんこ病にかかる場合があります。

うどんこ病は混み合っている部分の間引きや、風通しの良い場所に置いて予防します。

症状が出てしまった場合は薬剤散布で対処可能です。

シュウメイギクの増やし方

シュウメイギクの増やし方

シュウメイギクの増やし方は、株分けや根伏せが簡単です。

シュウメイギクの株分けや根伏せする時期は、3月~5月・9月~10月の間です。

株分けは掘り起こした株を清潔なハサミや手で根を切り分けて、分けた株は植え付ける時と同じように新しい土に植えます。

伸びたランナーからできた子株を掘り起こして、別の場所や鉢に植え付ける方法もあります。

根伏せは5cmほどに切った根を清潔な土に寝かせて、土を浅く被せておくだけです。

種蒔きでも増やせますが、個体差により、違う花が咲く時があります。

シュウメイギクは花後、12月~1月ごろに綿毛状の種をつけます。

風で飛ばされやすいので採取時や種を蒔いた後、飛んでいかないように注意しましょう。

種を植えたら土を被せずに、乾燥させないように水やりをしながら発芽を待ちます。

まとめ

植えてしまえばどんどん大きくなるシュウメイギク。

シュウメイギクならこまめな摘心や、樹形を気遣った剪定も必要ないので、初心者さんでも簡単に大きな株にすることができます。

最近では、菊の花に近い細長い花びらを多重に咲かせる、細葉系の少し珍しいシュウメイギクもあります。

好みのシュウメイギクを育ててくださいね。

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