グランドカバーの「クラピア」と「ヒメイワダレソウ(リッピア)」は、見た目がそっくりな植物ですが、実は全然違う植物。
この記事では、クラピアとヒメイワダレソウの違いや、見分け方について、画像でくわしく解説しました。
クラピアとヒメイワダレソウの違い
クラピアとヒメイワダレソウは似ていますが、違う植物。
【クラピア】
- 国内に自生する在来種イワダレソウを原種に品種改良した植物
- 種苗法に基づいて保護されている登録品種
【ヒメイワダレソウ】
- 国内の生態系に被害を及ぼす恐れのある外来種(重点対策外来種)に指定されている
クラピアとヒメイワダレソウを4つの視点で比較しました!
- 値段
- 購入のしやすさ
- 雑草防止効果
- 生長スピード
それでは、一つずつ詳しく説明しますね。
値段
値段は、ヒメイワダレソウの方がかなり安いです。
クラピア | ヒメイワダレソウ | |
---|---|---|
ポット苗1株の値段 | 550円 | 約160円 |
クラピアはかなり高めの値段設定です。
1株の値段は高いけど、1株でかなりの範囲を覆うことができます。
クラピアを開発した出光は、「1㎡に4株」植えるのを目安と言っています。
購入のしやすさ
ヒメイワダレソウは、ホームセンターなどでどこでも買えます。
一方、クラピアはホームセンターでは扱っておらず、ネット通販のみです。
安くてどこでも買えるんなら、ヒメイワダレソウでいいんじゃない?
クラピアはヒメイワダレソウよりも断然育てやすいから、高くても買う価値があるよ!
雑草防止効果
クラピアは密に生えるので雑草防止効果が高いですが、ヒメイワダレソウは雑草を防止するどころか、雑草化してしまいます。
地面を覆う密度が高いと、雑草が生える隙を与えません。
つまり、地面を覆う密度が高いほど、雑草防止効果が高いと言えます。
実際に、わが家の庭も、クラピアを植えたところは、雑草がほとんど生えていません。
ちらほら雑草が生えるけど、根が浅く生えていて、簡単に抜けるよ。
一方、ヒメイワダレソウを植えたところは、スキマが多いので、雑草が生えてきます。
生長スピード
生長スピードは、クラピアもヒメイワダレソウも、かなり早いです。
クラピアもかなり伸びますが、葉が小さく茎が細いからか、まだ許せます。
ヒメイワダレソウは手に負えないレベルで増え続けます。
クラピアとヒメイワダレソウの見分け方
クラピアとヒメイワダレソウは、花や草丈で見分けることができます。
花
クラピア | ヒメイワダレソウ | |
---|---|---|
花の色 | 白・薄いピンク | ピンク |
花の大きさ | 小さめ | 大きめ |
花がら | あまり目立たない | 目立つ |
クラピアの花は小さいので、遠くから見ると花がらがわかりづらいです。
一方、ヒメイワダレソウは、花が大きいので、花がらの茶色がかなり目立ちます。
満開に咲いているときは、どっちもきれいなんだけどね。
ちなみに花の色は、ヒメイワダレソウが濃いピンク。クラピアが薄いピンクです。
どちらもかわいい小花をたくさん咲かせます。
草丈
クラピアは、ヒメイワダレソウよりも草丈が低いです。
それに対して、ヒメイワダレソウは、「なんでこんなに伸びた!?」っていうくらい、草丈が上に伸びます。
通り歩きしたり、子どもが遊んだりするところは、草丈が高いと歩きづらいんですよね。
草むらを歩いていく不快さを思い出してもらうとわかりやすいかも。
そのため、草丈が低いクラピアの方が、グラウンドカバーとしてより優秀と言えます。